RESEARCH · REGIME
SHINZO · Team REDFOX 開発主任
2026-05-07
読了 12 分
Tags: レジーム / トレンド / レンジ / 機械学習 / VWAP / SMC / Pine Script / k-NN
【勝率検証】"レジーム"を読まないトレーダーが負け続ける理由
──TREND と RANGE は別の戦場だ
PHOTO: Multi-display trading workstation · Unsplash
あなたが直近 3 ヶ月で記録した「勝った日」と「負けた日」のチャートを並べてみてほしい。手法は同じはずなのに、なぜか結果が真逆になっている日がある。
その答えは、テクニカルでも、エントリー精度でも、メンタルでもない。「レジーム」を見ていない──それだけだ。
レジーム ≠
戦術ではない
レジームは戦術選択の前提条件。トレンド相場と非トレンド(レンジ)相場では、勝てる手法そのものが違う。同じインジケーター、同じシグナルが、レジームによって正解にも誤答にもなる。
機関投資家のクオンツデスクでは「レジーム判定」は戦術選択の第一歩として明確に体系化されている。リテラル系のサロンや教材で、ここを openly に説明している場所は少ない。
本稿は、Team REDFOX が開発したクオンツインジケーター JONES.Q.ESS(Essential、現行 v4.3)が、なぜ TREND/RANGE のデュアルモードで設計されているのか。そして、なぜ「ML 凍結勝率」という発想がリテラトレーダーの常識を覆すのかを、機関の言葉で説明する。
直近のトレード環境にみられる課題
2024 年までは、円安一辺倒のシンプルな上昇トレンド相場が続いていた。トレンドフォロー手法を機械的に回せば、それだけで勝てた時期だ。だが 2025 年以降、市場構造が変わった。
01
トレンドフォローでレンジに殺される
レンジ相場でも順張りブレイク待ちを続けると、フェイクブレイクで連続損切り。受け手になる。
02
逆張りでトレンドに踏まれる
介入後の戻り場面、上値抵抗での逆張りショートが、押し目買い勢の継続買いに踏まれる。レジーム変化を認識していない。
03
勝率の見え方がフィルタで歪む
ストラテジーテスターでフィルタを変えると勝率が変わる。それは過学習の罠──未来の本番で再現しない数字を信じている。
「機関のクオンツデスクで最初に教わるのは、戦術ではなくレジーム判定です。
レジームが変わったら、戦術を切り替える。これが第一歩。」
── SHINZO / Team REDFOX
典型パターン:レンジ相場のフェイクブレイク連発
レンジ相場では、上下の境界(レジスタンス・サポート)を一瞬抜けて即戻る "フェイクブレイク" が頻発する。これはレジーム判定をしないトレーダーが連続的に狩られる典型構造だ。
同じ価格帯でこの種のフェイクが連発するのがレンジ相場の特徴。ブレイクアウト戦略では損切り、レンジ逆張り戦略では利益となる。レジーム判定をしないトレーダーは、毎回フェイク側に振り回される。
解決策:レジームが変われば、戦術も変わる
機関のクオンツデスクが当たり前にやっているのは、「レジームを判定 → 戦術を切り替え → ML 勝率を凍結」の 3 ステップだ。
▲ TREND REGIME
戦術: 押し目買い・戻り売り。VWAP バンド内での順張り。HTF トレンド方向に同期。
禁忌: 上下バンドでの逆張り。ブレイク前のフェイク待ち。
━ RANGE REGIME
戦術: 上下バンドでの mean-reversion。Absorption の検出から逆張り。
禁忌: ブレイクアウト追随。トレンドフォロー。
Team REDFOX の Q.ESS では、このレジーム切替を完全自動化した。Composite 10-point スコアが規定値を超えるとトレンド優位、下回るとレンジ優位を判定する。
01
複合スコア
Composite 10-point Score
レジーム / バンドタッチ / 出来高 / RSI の 4 軸を加点方式で合成。閾値を境にトレンド優位とレンジ優位が自動切替される。
02
HTF トレンドフィルタ
HTF Trend Filter
チャート時間足に応じて、4H/Daily/Weekly/Monthly が自動選択される。下位足のシグナルを上位足の方向と同期させる。
03
凍結 ML 勝率
Frozen ML Win-rate
k-NN Lorentzian で 200 件履歴から勝率を計算。シグナル誕生時に確定し、後から書き換わらない。
04
スマートマネー
SMC Layer
Order Block / Fair Value Gap / Liquidity Sweep を自動検出。機関の足跡をテクニカルレイヤーに統合。
JONES.Q.ESS──デュアルモード戦術エンジン
Q.ESS の特徴は、リテラル系インジケーターと違い、1 つのインジケーターで 2 つの相場(TREND と RANGE)に同時対応する点だ。さらに、すべてのシグナルが ML 勝率と紐付き、過去 200 件の類似ケースに照らして優越されている。
▲
TREND BUY/SELL シグナル
レジーム判定がトレンド側のとき、VWAP バンドへの押し戻り + ML 勝率が閾値超えで発火。
○
RANGE BUY/SELL シグナル
レジーム判定が非トレンドのとき、上下バンドでの mean-reversion を発火。
●
ABS (Absorption) ドット
高出来高 + 反転ヒゲ > 2× ボディ。機関が指値で吸収しているサイン。
■
SWEEP (流動性掃討) スクエア
高安が同一バー内で取られて拒絶された瞬間。stop hunt の検出。
Live Metrics スコアボード
画面左下に常駐するダッシュボードが、3 つの確信度ティアをリアルタイムで追跡する。ML > 40% / > 60% / > 80% の 3 ティアで、勝率・サンプル数・累積 pips を集計。フィルタは「読み取り時」だけ適用されるため、過去の履歴データはきれいなまま保持される。
機関級の追加レイヤー
VWP
Anchored VWAP + σ Band
セッション / 1M / 3M で自動アンカー。1σ・2σ バンドが Premium / Fair / Discount 評価を駆動。
OB
Order Block 自動検出
ピボット構造から Order Block を抽出。機関が指値を仕込んでいる価格帯を可視化。
FVG
Fair Value Gap (FVG)
不均衡ゾーンを自動検出。Bullish / Bearish の FVG を抽出して再訪確率の判断材料に。
HUD
8-cell HUD ダッシュボード
SCORE / REGIME / HTF / VALUATION / SMC / ML / STRATEGY / TARGET を横並びで色分け表示。瞬時のコンテキスト把握。
まとめ
- 同じ手法が機能する日とそうでない日があるのは、レジームが変わっているから
- TREND と RANGE は、別の戦術で攻める別の戦場
- ML 勝率は「凍結」してこそ意味がある(過学習を防ぐ)
- 機関のディーリングルームでは、レジーム判定は戦術選択の第一歩
これらをすべて TradingView 上の Pine Script に実装しているのが JONES.Q.ESS。さらに上位レイヤーである Q.ELA(物理学反転)、Q.PRO(運動エネルギー HUD)、Q.HBS(マルチ TF 構造)を含む完全パッケージが、Team REDFOX の最高峰バンドル Algo Quantum にすべて統合されている。
Algo Quantum
Q.ESS のレジーム判定基盤に加え、物理学反転(Q.ELA)、運動エネルギー HUD(Q.PRO)、マルチ TF 構造(Q.HBS)、X-Ray 出来高(Q.XRY) を全部入りで運用できるフラッグシップ。
¥12,000 / 月
または年額 ¥120,000(2 ヶ月分無料)
Algo Quantum を見る →
関連リソース
▌ DISCLAIMER
本稿は教育・情報提供を目的としています。投資助言ではありません。Team REDFOX は 1 人体制のリサーチ・開発チーム、ML 検証は過去 200 件のサンプルに基づきます。
S
SHINZO
Team REDFOX 開発主任 / Lead Developer
東京在住。美大出身、アプリ開発会社経営、相場歴 15 年以上。物理学と金融工学を TradingView に実装する研究チームを運営。